開運への第一歩…敬うということ


日本人は遠い昔から先祖を敬い、産土様(うぶすなさま・生まれた土地の守り神)を大切にして生きて来た民族でした。


先祖の命日やお盆・お彼岸などには、お墓参りをし、産土様には家内安全や五穀豊穣などを願い、
秋になればお祭りなどをして神様に対して感謝の気持ちを表していたものです。



しかし、日本人の生活形態が大家族から、核家族へと変遷してゆくうちに故郷を離れる人々が増え、
もともと先祖が住んでいた場所さえわからなくなる有様になりました。



そんな事ですから、先祖が大切にして来た産土様はじめ、先祖がお世話になって来た菩提寺(先祖の墓や位牌のある寺)など分かる筈がありません。


本家であろうと分家であろうと、はたまた次男であろうと三男であろうと、
先祖がいたからこそ、今の自分たちが存在するわけですから、
先祖代々がお世話になった場所へは是非【お礼参り】に行ってもらいたいものです。



昨今、諸外国から入って来た成功哲学がもてはやされ、
やたら前向きな考え方がいかに大事かなどと言われ続けて来たせいか、
先祖の話をすると、まるで後向きの考え方のように思われがちですが、それは大きな間違いです。



過去があってこそ、今があるわけですから【今を生きる】ためには、過去の事をうやむやにするわけにはいきません。


どうも最近の日本人は、自分が成功するための努力はしても、お世話になった方々への感謝や恩義を忘れてしまっているように思えてなりません。


過去にお世話になった方々に感謝しつつ、努力してもらいたいものです。


教育の現場でも、やたら競争心を煽るような学習指導を行なっているようですから、
忙しさのあまり心を失ってしまうような生徒が増えていくのも当然だと思います。



現在【自分ファースト】の日本人が増えて来たのも不思議ではありません。


それゆえ他人を殺してでも、自分の幸せを勝ち取ろうとするような事件が多くなって来たのも理解出来ます。


人というのは、支えあって生きるものであり、助け合って生きていくものなのです。


心を育ててゆく教育がなされて行けば、いつか必ずこの世界から戦争というものが無くなってゆく事でしょう。


今こそすべての事に感謝して生きようとする教育が必要だと思います。


人を敬うという事は、人に感謝して生きるという事でもあるのです。


感謝の心があるところには、争いなど起こりません!


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